AWS Outpostsをあらゆる場所に!1U、2UサイズのOutpostsが登場します #reinvent

AWS Outpostsをあらゆる場所に!1U、2UサイズのOutpostsが登場します #reinvent

個人でも導入できるチャンスがあるのか気になります。
Clock Icon2020.12.02

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

しばたです。
re:Invent 2020の本日のキーノートで新しいサイズのAWS Outpostsについて発表がありました。

https://aws.amazon.com/jp/outposts/1u-2u/

1U、2UサイズのAWS Outposts

AWS Outpostsは主にローカル環境でのデータ処理・移行や低レイテンシー維持を目的として専用のハードウェア一式をオンプレミス環境に設置し、あたかもオンプレミス環境にユーザー独自のAvailability Zoneが増えたかの様に扱うサービスです。

現在のOutpostsは下図の様な42Uラック(80インチ≒2m)にパッチパネル、サーバーホスト、ネットワークスイッチ、電源一式を組み込み「ラック全体」で1つの装置として提供されています。

(図は https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-outposts-now-available-order-your-racks-today/ より引用)

流石に私は本物を見たことはありませんが、Outpostsを注文すると組み立てられたラックの状態で輸送・搬入されるそうです。(このためにラックは移動式となっている)

この様な大掛かりな装置のため、Outpostsはどこにでも簡単に導入できるといったものではありませんでした。

今回発表された新しいサイズのOutpostsは具体的な画像こそ公開されませんでしたが、一般的なラックサーバーと同様の1U(1.75インチ=4.445cm)および2U(3.5インチ=8.89cm)で提供されるとのことで、いかに小さいサイズかがお分かりいただけるかと思います。

(ラック中央のネットワークスイッチx2の部分で2U)

一般的なラックサーバーと同等のサイズに小型化されたことで、これまでサイズの問題で導入できなかった様々な場所(オフィスや店舗、工場、病院、セルサイトなど)での利用を想定しているそうです。

スペック

ハードウェアスペックについては以下の点が公開されています。

  • 1U Outposts
    • AWS Graviton 2プロセッサ搭載
    • 64vCPUs
    • 128GiB memory
    • 4TB local NVMe storage
  • 2U Outposts
    • Intelプロセッサ搭載
    • 128vCPUs
    • 512GiB memory
    • 8TB local NVMe storage
    • オプションでAWS Inferentia か GPU を増設可

ネットワーク接続に関しては、2台の冗長機器による2つのVLANを必要とする現在のOutpostsとは異なり、1Gbps/10GbpsのRJ45またはSFPポートで施設内の上流ネットワークデバイスに接続するいわゆる普通のサーバーのLAN接続をする様です。

冗長構成については

AWS Outposts servers can scale to meet your application needs. You can scale from a single server to up to 6 servers to increase the compute and storage capacity required for larger workloads.

と「ワークロードに応じて1台から6台までスケールできる」と記載されているものの具体的にどの様な方式を採るのかまでは不明です。
現時点では何とも言えませんが、一般的なHyper-Converged Infrastructureと同様になるのかなと予想します。

利用可能なAWSサービス

この新しいサイズのOutpostsで利用可能なサービスについては

With Outposts servers you can run AWS services locally, such as Amazon EC2, Amazon ECS, Amazon EKS, AWS IoT Greengrass, and Amazon SageMaker Neo. You can continue to use the same AWS services, APIs, control plane, tools, and hardware across all your locations.

とあり、

  • EC2, ECS, EKS
  • IoT Greengrass
  • SageMaker Neo

が使える様です。

リリース時期

リリースについては2021年にとだけ伝えられています。
続報が気になりますね。

終わりに

以上となります。
こちらに登録すると続報をアナウンスしてくれる様ですので興味ある方は登録しておくと良いでしょう。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.